この、「ちょっとしたパーティー」というのはドコでやっているのだろうか。
また、どういったシチュエーションで誘われるものなんだろうか。
だいいち「ちょっとしたパーティー」って、そもそも何なのだろうか。
「結婚披露宴ほど格式ばったものでないもの」ぐらいの認識でいいのだろうか。
幸運なコトにそんな「ちょっとしたパーティー」の招待状が届いたので、代官山まで出掛けてきた。
「代官山」は渋谷から東急東横線で1駅、なんだけど、なんか子供がいっぱい居る渋谷で降りるのもイヤだし、だいいち「1駅だけの乗り換えってどうよ」というコトで、地図で見る限りでは歩いても大差なさそうなお隣りの恵比寿駅から歩いてみることにした。
結論から言えば「恵比寿から代官山」は結構な距離があったので、帰りは代官山駅から東横線に乗ることにしたのであるが、渋谷で乗り換えの為に歩いた距離を考えると「結局歩いた距離は一緒」という感想は否めない。
ともかく、会場周辺にはちょいと早く着いてしまったので、近くの喫茶店でエビスビールなど注文してみる。
「恵比寿」やからね。
店内には飼い犬の同伴が許されており、よく躾されたフレンチブルドッグがテーブルの下に座っているなどいかにも「山の手」風情万点だったのだが、ココに「いかにも」という出で立ちのナイスメンが現れると、店内の雰囲気が一変する。
「ナイスメン」の風貌は上から、白髪を染めた茶髪を不自然にセット、赤いフレームのメガネ、いかにも日サロで焼いた日焼け顔、糊の効いた襟の大きな白シャツは第二ボタンまで開け、キムタクばりのちょっと小さめのスーツ、メガネとお揃いの赤いベルト、腕には金のブレスレット。
これでいて「全体的に細身で小柄(筧利夫をイメージしてね。)」なのだから、もう文句なし役満だろう。
そして店内に入るなりショーケースのケーキに歩み寄り、大声で「ケーキチョーウマソー」を連発。もう今夜は、お連れのお見掛け25歳のキレイ系オネエとセクロスできる興奮で、完全にテンパってしまっているのである。
このナイスメンに嫁が敏感に反応。
多少入っている酒も手伝って、その一挙手一投足に声を上げて笑い出してしまったのである。
確かに笑いは堪えきれないが、これ以上笑っていると「ナイスメン」が笑われているコトに気付きそうだったので、まだ時間は早かったがとりあえずこのお店は出ることに。
表に停められた真っ赤なポルシェのスリッパ(オープンカー)はこの寒いのに誇らしげに幌全開で、これを見てもう一笑いしながら代官山駅の周りをブラブラして会場に入る。
多分、「ちょっとしたパーティー」でこれから会うであろうどんな人よりも、印象に残ってしまうのはあの「ナイスメン」だろう。
まっ、この辺りでは「いかにも」なナイスメンなのであるが。
「ちょっとしたパーティー」は立食形式。薄暗い会場ではドリンク飲み放題とあって、ビールに白ワインに赤ワインとベロンベロンのワタシ。
そしてオードブルを食べ過ぎてドリンクの入る隙間の無くなった嫁。
まあ「ちょっとしたパーティー」とはこんなもんでしょう。
入ってしまえば然程気にならないのだが、表で入場待ちしている間目に付いてしまうのが参加者の服装。
ドレスコードの指定は無かったが、「汚いジーンズはお控えください」と書かれていたにも関わらず、やっぱり居る「汚いジーンズ」。
でもそれよりも、和服で正装して来られると返って目立ってしまうというトコロに、この「ちょっとしたパーティー」の難しさを感じた。
やっぱり、「ちょっとしたパーティーにも着ていける服」というのが必要なのである。
お約束のビンゴゲームには当たらなかったが、なんやかやとお土産を頂いて帰路に就く。
どうあれ、いつもよりはちょっと小綺麗な格好をしてお出掛けするというのも、悪くないなと思った「ちょっとしたパーティー」だった。
また呼んでおくれやす。
m(_ _)m







